党議拘束と小選挙区制

池上彰さんが指摘していたこと。

アメリカの議会には、党議拘束がないため、議員1人ひとりが法案に対して賛否を表明する。

しかし、日本の議員は党議拘束があるため、党首の意見に従うのみである。

党議拘束を破ると、選挙で公認をもらえないため、議員は党本部に逆らえない。

こうして、国会は内閣の追認機関になっていく。

 

そうか、理論的には日本は三権分立だけど、それが機能していないように見える1つの理由には、党議拘束があるんだ。

もちろん、党議拘束がないアメリカでは、利益集団政治になりやすいという批判もあるため、一概にはいえないけれど、はっきりしているのは、党議拘束は、法律で規定されていない事項であって、実は、民主的手続きを経ていない。それが、民主主義を阻害しているというのは、肯首できる。